八角摺漆箸(はっかくすりうるしばし)
箸頭には、メダカの口と目のデザインの螺鈿が施されています。
螺鈿の色目は、箸によって、また、同じは箸でも見る角度によって、異なります。
商 品 名 | 八角摺漆箸 |
---|---|
材 質 | ヒノキ |
令和3年6月以前に本品を購入されたお客様へ お客様が八角摺漆箸をお買い上げいただいた令和3年6月まで、下出先生のご厚意により |
京都の下出蒔絵司所謹製
食をささえる安全・安心のお箸です
京都の下出蒔絵司所さんのご当主、下出祐太郎先生に、「食をささえる安全・安心」をコンセプトとして、ご家庭で使える(下出先生ご自身も使いたい)摺り漆のお箸をプロデュースしていただきました。
国産ヒノキ材を八角に削った木地(先端は丸くなっています)を、ご自身の工房で丁寧にサンドペーパーで研いだ後、透けた天然漆を塗っては、拭き取り、乾燥、ペーパー研ぎ、
この工程を十数回繰り返します。
最後に、 下出先生のモチーフであるメダカの口と目のデザインの螺鈿(らでん)を箸頭に施して完成です。
螺鈿(らでん)とは・・・
鸚鵡貝・夜光貝・鮑貝・蝶貝などの真珠光を放つ部分をとって薄片と種々の形に切って、漆器或いは木地などの面に嵌入(かんにゅう)して装飾となすもの(広辞苑より)。
下出先生のモチーフであるメダカの目と口は、
「小さなものに宿る命」を象徴しています。
なお、本商品は天然素材を使っておりますので、一つとして同じものはありません。
それぞれが表情(漆の吸い込み具合、縦溝、かすかな凹みなど)を
持つことをご了承くださいませ。
下出蒔絵司所とは・・・
下出蒔絵司所(しもでまきえししょ)とは、伝統工芸士、漆芸家そして博士号を持つ大学教授である下出祐太郎氏が主宰する工房。
蒔絵を中心とした制作や修理修復を活動の柱としています。
こだわりは、あくまでも伝統技法。印籠の修理か
ら大型パネルの創作まで、多くのお弟子さんと共に、日々、新たな取り組みにチャレンジしています。
ほかに文化財の調査や保存修理を手がけ、研究活動にも力を入れています。
「食をささえる安全・安心」のためには、口に入れるものなので、偽りのない天然漆を自分で塗るのが一番とのご判断から、今回、摺り漆のお箸を工房で作っていただいた次第です。
下出蒔絵司所のホームページはこちらです。
お手入れ方法は難しくありませんが、手仕事で作った工芸品ですので、ほんの少し注意が必要です。以下に、下出蒔絵司所からのメッセージを記します。
八角摺漆箸 お取り扱い上のご注意
八角摺漆箸は、日常、安心して食卓でお使いいただけるように、木地は国産のタモ材、天然漆で、手作業で摺漆加工したものです。ウレタン塗料やポリエステル樹脂等の合成樹脂は、下地から一切使用していません。近年の研究で天然漆には抗菌効果が確認されています。
天然材料である漆は、乾くとミクロン単位の穴をもち、基材に通気性を保ちます。タモ材の変化(個体特有の曲がり等)がおこることや、漆との剥離を起こすことがあります。
工業生産品ではなく、天然素材を手仕事で作った工芸品を使っていただくには、ほんの少しの素材に対する知識とご注意が必要です。
お使いいただいた後は、腰のない柔らかい布を用いて水かぬるま湯でやさしく洗い、優しく拭きあげていただければ、末長くお使いいただけます。なお、油分は薄い石けん水で落としてください。
安全と天然素材のみの美しさ、滑らかな口ざわりをお愉しみくださいませ。
〈長くお愉しみいただくために、次に挙げる例などはお控くださいませ。〉
- 水に浸けたままにすること
- スポンジ等で強く洗うこと
- 合成洗剤やアルコールスプレー等の使用
- 漂白洗剤等の使用
- 食器洗い機、乾燥機の使用
下出蒔絵司所
箸は口の中に入れるので、長らく使うと、
どうしても先端の漆が剥げ、生地の色が出てしまいますので、予めご了承ください。
摺漆(すりうるし)は木地に透けのある漆を塗って木目を生かしながら仕上げる技法です。
漆の塗っては、室(むろ)で乾かし、サンドペーパーで研ぐ。
この作業を十数回繰り返しすことにより、木地に耐水性が備わります。
我が家の食卓には、越前塗の汁椀に入っている味噌汁、
飯椀によそった白米がならび、それを軽くて持ちやすい摺り漆の八角箸で食べるのですから、実に優雅。そして旨い。
お陰様で、日々、充実した食事を楽しんでいます。
お椀に口をつけると、心地の良さにほっとする だから、味噌汁が美味しくなるのです
¥12,100(黒・朱)