食わず嫌いの甘酒が飲めた

食わず嫌いの甘酒が飲めた

実は私、牛乳が飲めないんです。

幼稚園の頃までは、牛乳を
毎日２合飲むほどに大好きだったのですが・・・

小学校の給食で出た脱脂粉乳
を飲んだ瞬間、あの独特の匂いと
味にやられてしまい大嫌いになってしまった。

でも、給食だから残せない
で、我慢して飲み続けたんですよ。

５年生の４月から普通の牛乳に
なったのですが、脱脂粉乳トラウマ
が発動し、牛乳も大嫌いな飲み物になっちまった。

その後、中学３年まで給食の
牛乳を飲まざるを得ず

昼食は、まず牛乳を一気飲み
直後におかずを食べて
口の中の牛乳の匂いと味を追いやり
なんとか残りを食べる

こんな苦行が続きました。

高校生になって一番嬉しかったことが
牛乳を飲まないで済んだ事なんですから
脱脂粉乳には恨み骨髄であります。

もう一つ、駄目な飲み物がありました。
それは甘酒。子供の頃
冬場のイベントだったのでしょう、甘酒が出てきた。

飲もうと口まで運んだら
変な匂いが鼻について
脱脂粉乳のトラウマが蘇り

（甘酒と脱脂粉乳の匂いは
　別物ですが、それほどの
　トラウマなんです）

口に入れることを断念。

甘酒は給食じゃないので
我慢する必要はありません。

だから、それ以来、甘酒は
食わず嫌いの飲み物になってしまった。

今月から「糀みつ」という発酵甘味料を販売します。

糀みつの甘みは、砂糖に比べ
断然、優しくて心地よい。

１年半前、初めて舐めた時
弊店のお客様にいつか紹介したい
と思い、ようやく今日から販売することになりました。

販売を開始するにあたり
例によって、製造現場を見学してきました。

新潟県の魚沼醸造で作られる
米糀と魚沼産コシヒカリから作る甘酒が原料です。

工場見学にあたり

果たして、甘酒を自分が飲めるかどうか？

これが最大の不安でした。

蒸したお米に「麹菌」を付着させ、菌が繁殖しやすい温度と湿度を保ちながら、米糀は作られます

出来上がった米糀

米糀の作り方、甘酒の作り方の
レクチャーを受けた後、製造現場の見学。

魚沼産コシヒカリ、米糀、越後三山の伏流水から湧き出た水から作られた糀甘酒

当然、次は、出来上がった甘酒、
そして最終製品である糀みつの試飲です。

私、甘酒飲めないんです

なんて口が裂けても言えません。

糀甘酒を目の前にして、果たして飲めるかどうか？？？　ほんと不安でした

本人、不安でいっぱいだったのですが
涼しい顔して甘酒を、まずは鼻に近づけた。

変な匂いは一切しません。

お陰様で、脱脂粉乳トラウマは蘇らず
甘酒を口に含むと、さらーっと喉を通ってしまった。

食わず嫌いの甘酒を克服した瞬間であります。

まあ、辛党の私なので
がぶがぶ飲む気にはなれませんが
この甘酒なら、飲むことは全く苦になりません。

次の糀みつは、当然、心地よい甘みを感じました。

試飲が終わってから

実は私、甘酒、飲めなかったんです

と告白したところ

工場見学にいらっしゃるお客様の３割は、中野さんと同じ事をおっしゃいます

と教えてくれた。

どうやら、その昔の甘酒は、
酒粕から作る甘酒が主流で、
たまたま、作り方が悪いと、
より変な匂いがすることがあり、
酒粕から作った甘酒が苦手な人は
少なからずいらっしゃるそうな。

ってな訳で、魚沼産コシヒカリと
米糀から作った、私でも、いや誰でも、
すーっと飲めてしまう甘酒の上澄みを
加熱、濃縮して仕上げた「糀みつ」を
販売させていただきます。


糀みつ　￥１，５００／２００ｇ

百聞は一食に如かず

糀みつの柔らかくて心地の良い甘み、ぜひ、一度、味わってください。

　

 

築地仲卸

伏高

三代目店主