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五島の塩はかく作られる パート2
2024年1月より、五島の海塩を
仕入れる製造家が変更になりました。
今までの製造家の本業が忙しくなりすぎて
弊店に塩を供給するほど作れなくなったからです。
そこで、2024年2月、五島に行き
新しい製造家の作り方を見てきました。
日本の西端に位置する五島列島では、平成九年より、海塩作りが始まりました。
五島灘の澄みきった海水を汲み上げ、火力を利用してじっくりと煮詰め、海水に含まれているミネラルを活かして、甘みがある優しい味わいの塩に仕上げています。

満潮時に、湾内に東シナ海の海水が流れ込むタイミングで、海水を汲み上げます。海水の濃度は約3.5%です。

汲み上げた海水を逆浸透膜に通し、塩分濃度が8%に上がった海水と真水に分けます。
逆浸透膜とは、元来、海水から飲料水を作り出す装置ですが、製塩の現場では、真水は海に戻し、塩分濃度8%の海水を次の「濃縮釜」に送ります。
逆浸透膜を通すことにより、海中に存在している「マイクロプラスティック」を含む異物を取り除くことができるので、より安心、安全な塩に仕上げることが可能になりました。

濃縮釜で2日間加熱して、塩分濃度を22%までに上げ、鹹水(かんすい)を作ります。

この段階で析出した(生成された)カルシウムを除去します。カルシウムが含まれていない塩なので、食感が良い、そして口溶けの良い塩に仕上がります。

鹹水(かんすい)を「仕上釜」に送り4日~5日加熱して塩の結晶を作ります

塩分濃度が23%になると塩の結晶が出来始め、最初に浮かぶ塩が「一番塩」と呼ばれています。

塩分濃度が23%から26%になるまで加熱を続けて出来た結晶が弊店で販売している「五島灘の海塩」となります。ですから「五島灘の海塩」には「一番塩」も含まれています。

ちなみに、塩分濃度が30%になるまで加熱を続けると、極めて細かい塩が出来上がり、漬物屋さんに卸しているそうです。
最後に残った液体が、いわゆる苦汁(ニガリ)、塩化マグネシウムです。