鰹節の伏高トップページ伏高コラム/レシピ築地の風景

黒川 春男

築地の風景

by 築地本店店長、黒川春男

2005 18

春分の節句も近くなり、自転車通勤の途中で顔に受ける風もなまめき、春の香りが感じられる様に なりました。(単に春への期待から勝手にそう感じるのかも知れませんが。)

自宅から店までは晴海通りを一直線、所要時間10分の道のりです。真っ暗な道が続く中に 浮かび上がるのは道路工事のランプの明かりだけ。工事のない日がない位何処かで必ず工事中です。 つぎはぎだらけのボコボコの道にスピードはのりません。

五時過ぎに店に入り、場内の茶屋へ出す注文の品をつくり終え一段落するのが七時前。 空はとっくに明けています。店を他のスタッフに任せて私はそっと近くの食堂へ 朝飯に参ります。

その地下の食堂のメニューは色々とバリエーションがあるのですが、 もっぱらスバリ「朝定」五百五十円を選ぶ日が多いんです。というのも他の定食は 品数が増えボリュームがありすぎる上に組み合わせがちょっとね、という感じなんです。 ハンバーグにマグロの山かけとかオムレツにかんぱち刺身とか。ちょっとミスマッチでしょ。 「その定食をご飯、みそ汁抜きで」とオーダーする人をみて判りました。テーブルの上には ビール、日本酒が。要するにミスマッチも酒のつまみと考えれば不自然ではないんですね。

それにしてもここが築地だと思わせれるのは朝からアルコールを召し上がっても 違和感がないんです。堂々たるものです。ですが私が二日酔いの朝はさすがに回りでおいしそうに お酒を飲む人がうらめしくなります。

ところで来店のお客様にマスクをつけた方が多くなりました。花粉症の人に辛い季節が かって来た様です。幸いというかお店の従業員唯の一人も世間並みに花粉症に かかっていません。毎日鰹節の粉を吸い込んでいるせいではないかと思いますが。 (だとしたら大発見)

では無駄口をたたくのはこの辺で。

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