鰹節の伏高トップページ伏高コラム/レシピ築地の風景

黒川 春男

築地の風景

by 築地本店店長、黒川春男

2016 12 29

先月十九日に築地場外に築地魚河岸がプレオープン。ピカピカの鮮魚、青果の商店街。デパートの売場かと見紛う清潔な店舗。初日に、生牡蠣と鮪のサクを買う。オープン価格で、売れ残り二品を格安で買う。店内の従業員から、完売の拍手。漬けにして二日後、焼いて食べた。生牡蠣をはがす貝剥き器を伏高の隣のつきじ屋さんで買う。「魚河岸で生牡蠣買ったんで」。それ以来、店前を買い物袋をぶら下げて通る度に、「店長さん、今日は何を買ったの」と毎度の突っ込み。  

先月25,26日と築地魚河岸三階のイベント会場で、秋田、鳥取はたはた祭りをやっていた。晴海通り正面の入り口には、なまはげの衣装の二人が観客にポーズをとる。エスカレーターで三階広場へ。はたはたでも焼いているのかと思えば、観光物産展のブースが並ぶ。鳥取県のブースで、何と!!あの北条ワインが。先月のねこの手で書いた、倉吉地震で五万本のワインが割れる被害にあったあの山田さんのワイナリーで、奇跡的に残った幸運のワインを売っていた。もちろん赤白ゲット。その隣りに日本最古のラブストーリーが残る白兎神社(因幡の白うさぎ)をモチーフにしたお守り付、赤白ワイン限定パッケージ、八千八百十円は見送り。

秋の上野は、美術、博物館の企画が盛り沢山。中でも、国立科学博物館のラスコー展に注目。世界遺産のラスコー洞窟は、南フランス片田舎で1940年に、迷い込んだ犬を探しに入った少年達が発見した。巨大な空洞に二万年前の旧石器時代のクロマニヨン人(欧州人の先祖)が八百頭の牛、馬、鹿等の壁画を極上アートで描写。線描と塗りの両方でまるまると太った動物が、次から次へ。でっぷりした身体は収穫豊穣への祈りか。毛皮を纏ったクロマニヨン人の人形は、顔付きも身長も現代欧州人とくりそつ。ラスコー洞窟は、殺到する観光客、対応する空調施設の失敗でカビと細菌で、壁画の劣化が進行。1963年に閉鎖される。高松塚古墳と同様。ラスコー洞窟の複製が今回の巡回展示だった。やはり本物に及ばない、がっかり。

興味尽きない展示にぐったり。なのに、うちのやつ「この博物館に地球館もあるわよ」。地球館に入るとたまげる。世界中から集めた動植物の標本、蝶、貝、魚類、どんでもない数。さすが国立と想いながら、これ以上、灰色の脳細胞は理解不能。ここに寝泊まりできれば一週間は過ごせる。息を切らし、アメ横の焼鳥「文楽」へまっしぐら。美味しいもつ煮込みを肴に一杯。初めて訪問した国立科学博物館、恐竜好きのお子様ランチ仕様じゃない。大人もしっかり楽しめる。一級の穴場なり。

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