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小野寺明子さん、御主人お客様の声
(小野寺さんご一家について)
― お二人が好きな和食を教えてください。 (明子さん):味噌汁と、お煮しめと、煮魚が好きです。これが我が家の基本の献立です。 (御主人):僕も味噌汁、煮しめ、煮魚が好きです。
― 二人とも同じ献立が好きなんですね。 これは、わたしが旦那さんに影響されてるんです。 わたしの実家は、母が主に洋食を作る家庭で、朝はトーストかコーンフレーク、夜は鶏肉のトマト煮とかロールキャベツとか、そういう献立が多かったです。 もともと母は普通に和食好きでした。でも父が洋食好きだったので、それに合わせたんだと思います。父は、いま64歳ですが、ファーストフードも大好きで、よく一人でも出かけています。あの味付けや手軽さが好きみたいです。 というわけで、わたしは和食の味にそれほど慣れ親しまずに育ちました。 でも旦那さんは、わたしとは違って、小さい頃から和食だけ食べてきた人でした。和食にはすごく舌が肥えています。伏高でダシを買うようになったのも旦那さんの影響です。
― 御主人は、小さい頃は、どんな食べ物で育ってきたのですか?
僕は東北の出身で、毎日の食事は和食だけでした。
― 明子さんは料理を作るのは好きですか。
今は好きです。でも昔は苦手だしキライでした。実家でもあまり台所の手伝いはしなかったです。ケーキやお菓子を作るのは好きでしたが。
そうはいかないんですよー。ケーキやお菓子は、レシピ通りに量をはかって時間通りに焼けば、それなりに美味しくできます。でも料理は、もっと微妙な、ひとくち味見したときの「うん、この味!」という、そこの加減の感覚がつかめないと、美味しくできないんです。
30歳くらいからです。地方都市で一人暮らしをしていたときに、友達が家に集まって、週に一回ホームパーティをしていて、そこでがんばって料理を出してみたら、「おいしいね」と褒められました。わたし、褒められると、調子に乗るタイプなんです。それからは本を読んで研究したりして、料理が好きになりました。
やっぱり洋食です。パスタ、グラタン、ポタージュ、ポトフ、オーブン焼きなどでした。
― その頃は、和食はきらいだったのですか?
いえ、好きでした。もともと薄味が好きなので、外食でもよく食べていました。でも、家で作るとなると、一応、作れても、どうもおいしくなりません。洋食で育った私には、やっぱり味の加減が分からなかったのです。
(御主人): はい、一人暮らしの頃から料理はしていました。でも、やっぱり明子の方が料理が上手だし、台所は女性の持ち場だと思うので、結婚してからは、明子に任せています。
― 御主人は完全な和食派、だけど明子さんは洋食育ちで和食料理が苦手。結婚後、最初の頃の料理はどうしていたのですか。 わたしも、和食が作れるようにはなりたかったので、何とかがんばってみました。とはいえ作り付けていないので、勝手が分かりません。「なめたけと大根おろし混ざってたらとりあえずOK?」、「椎茸入れたら和風?」、「醤油かけたら何とかなるかな?」みたいなかんじで創作料理に走っていました。
― 御主人、厳しいですね。
(明子さん):はい、厳しいですよー。でも、旦那さんの言うことはもっともだし、美味しいと言ってほしいし、わたし自身も和食料理が上手になりたかったです。旦那さんによれば、「和食はダシが基本だ。ダシを美味く取らないと和食にならない」ということだったので、まずはダシを強化することにしました。
― 伏高でダシを取るようになってから、御主人の食べっぷりはいかがですか。 すごく変わりました。 ウチは食事を出すと旦那さんの採点があるんです。むかし和食もどきを作っていたときは、四品出したときでも、「これ1位、これ2位、これとこれは、うーん、圏外」とダメ出しされて、しょぼーんとしていました。でも、最近は、なんの順位付けもなしに、ひとこと、「うまい!」と言って、パクパク食べてくれます。とても嬉しいです。 伏高のダシは、生後7ヶ月の晴(はる)の離乳食のおかゆにも、入れるようにしています。 (御主人): ダシが入ってるのと入ってないのとで、食べるときの晴(はる)の顔がぜんぜん違うよね。 (明子さん): そうなんですよね。ダシが入っているときの方が、あからさまにおいしそうなんです。いいかんじです。
― 料理を作る側の明子さんには、変化はありましたか。 ありました。 まず単純に、自分の料理がすごくおいしくなりました。伏高の削り節セットを初めて買ったのが2012年の10月だから、まだ使い始めて半年くらいなんですけど、和食に厳しい主人がおいしいって言ってくれるし、わたしも自分で食べておいしいと思います。 この半年で、わたしの料理の腕前が急に上がったわけではないので、変わったのはダシだけです。「和食はダシで決まる」ということを実感しました。 わたしの味覚も変わりました。主人が出張して一人のときに、前に買った高級粉末ダシがまだ残っていて、もったいなかったので、それを使って味噌汁を作ったんです。でも、一口飲んで、「おいしくない…」と思いました。「おー、わたし、味が分かる。わたしの舌にもついに和食が身についた!」と嬉しくなりました。 今は、和食がいちばん好きです。埼玉の実家に帰るときは、「お母さん、わたしが作るから」と言って、いつもの味噌汁、煮しめなどを作っています。 わたしが作った和食を食べた母が、「明子の旦那さんは、こういう味が、すきなのね…」と言っていたのが印象に残っています。
小野寺家では、伏高の削り節を、ダシ取りに使ったあとも、さまざまな形で無駄なく活用しています。ここでは、その活用方法をご紹介します。
― いちど使った削り節を使い尽くしていますね。 (御主人): 明子はもったいない精神が旺盛な、いい奥さんで、なんでも最後まで使い切ってくれます。ウチでは削り節を捨てたことはないですね。必ず、何らかの形で食べきっています。 (明子さん):伏高は、粉末ダシに比べて値段が高いのが気がかりでしたが、これだけ使い回しが効くようだと、トータルの出費は前と変わりません。むしろ安くなっているかもしれないです。
(明子さん): 粉末ダシをやめて、削り節を使うのに、一歩が踏み出せない気持ちは、かつてのわたしがそうだったので、よくわかります。 でもやってみると分かるのですが、削り節で出汁を取るのは、それほど面倒なことではありません。10分で終わります。 ― しかし、朝の忙しい時間の毎日10分はけっして短い時間ではないという考えもあります。 うーん、そう言われるとそうですね。でも、10分といっても7~8分はお湯を沸かしたり煮出しているだけなので他の作業もできますよ。やっぱり私はもう粉末ダシは使いたくありません。だって、ダシをちゃんと取れば、和食のお料理の【全部が】おいしくなりますから。 手間ひま抜いて旦那さんにダメだしされるより、一日10分かけて、旦那さんも子供もパクパク食べてくれるようなご飯が作れる方が絶対いいです。 ダシは和食の基本なので、これをよくすると、どんな和食を作っても、わたしって、お料理上手かもと思えるようになれます。 (御主人): 明子は、料理は好きだけど、和食の素養はほとんどゼロという状態から始めました。それが伏高を使い出しただけで、みるみるうちに「ちゃんとした和食の味」が出せるようになったわけで、やっぱり和食はダシなんだなと、僕も改めて実感しました。 伏高さん、僕は、晴(はる)が大きくなったら絶対に「かあちゃんのご飯がいちばん美味い!」と言ってほしいです。そのためにも、これからも美味しい削り節を作り続けて、明子を助けてあげてください。よろしくお願いします。 (明子さん): わたしも頼りにしてます! ※ 取材日時 2013年2月 ※ 文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです。 ※ 取材制作:カスタマワイズ |