鰹節の伏高トップページ伏高コラム/レシピ築地の風景

黒川 春男

築地の風景

by 築地本店店長、黒川春男

2005 19

台風一過、気温はうなぎ登り。扇風機が送り出す風はなま暖かい。 食欲も細り素麺が何度も食卓に登場する。こんな事ではと沖縄料理店に出向く。ちょっと嵌っている。

最近とみに老化した胃袋には昆布とカツオダシが味のベースである沖縄料理が口に合う。 島豆腐や珍味「豆腐よう」を肴に泡盛のミネラルウォーター割なら何杯でもいける。 昔は南の焼酎と聴いただけで臭いが先に立ってちょっと御免なさいだったのだけど。

タイ料理も結構好きでかなり通ったのだが泡盛のようにぴったりくる酒はない。 泡盛のルーツがタイルートだという説が有力らしく、 泡盛の原料の米はほとんどタイ米だと知って沖縄料理にたどり着いた因縁を思う。

ここ数年、沖縄本島、宮古諸島、八重山諸島に移住ブームが持ち上がっているそうです。 その数は二万・三万ともいいます。その大多数が失業率日本一の沖縄県に住んでも、職はなく税金も払わず難民化して市町村庁が困り果てているそうです。

本屋さんに、これでもかと並んでいる沖縄本を買い込み、老後はリゾート三昧も良いかなと 思っておりましたが、やっぱりパラダイスはそう簡単には手に入らぬもの。

遠く離れた沖縄料理店でカチャーシーのリズムに身をまかせ、 泡盛をちびりちびりとやっているのが分相応かなと思うこの頃です。

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