２０１２ 年９ 月２１ 日

九月に入ったとたん、土砂降りの雨が降り干上がった東京の緑が鮮やかに生きかえる。それもつかの間、猛暑ぶりかえす。秋まで無事に乗り切れるか、心許ない。 　

 

お盆に夏休みをもらい鳥取へ。避暑どころではない。東京以上に猛暑。朝夕通った墓参りも、汗がぽとぽと。墓石に撒く水を頭から被る。

 

五月に脳梗塞で入院したおやじも、今は、東郷池を見晴らす介護施設でリハビリの毎日。糖尿病であったことも判り、食事制限があるのか、幾分やせたが、意識ははっきりしている。右手が不自由な以外は、まずまずの回復。ゆったりとして清潔な個室に安心した。介護士さんを呼ばず、自分で全てをやろうとするらしく、張り切りすぎて転倒し、額に絆創膏。一日も早く退院したがっているのが、有り有りと見て取れる。もうちょっと我慢してと頭をなでてやると、照れ笑いを浮かべるおやじ。

 

近くの三朝温泉で一泊しただけで、残りの数日は、空き家となっている実家の大掃除に追われる。家中の窓を開け放ち、カビ臭い部屋の空気を入れ換える。冷蔵庫の食品を全て破棄。洗濯出来るものは、すべて洗う。クーラーのパワフルボタンを押しても、汗は止まりません。

 

それにしても、おやじの家の家電製品は、すべてシャープ製品。液晶テレビ、アクオス亀山モデル、プラズマクラスター空気清浄機、エアコン、洗濯機、ウォーターオーブンヘルシオ。遠い昔、この地区で一番早くテレビを買ったのが、おやじ。口の達者な電気屋さんがシャープの特約店だったという理由でシャープ一筋。

 

そのシャープが台湾企業に乗っ取られようとしている。世界を席巻したソニーもパナソニックも青息吐息なのだ。地デジ、エコポイントの特需を期待して、工場を強化したが、ブルーレイもＬＥＤテレビも、３Ｄテレビもこけた。

 

まさに日本の優良企業が乗っ取られ様としている時、巷はＡＫＢ４８なる集団に乗っ取られている。伏高の社員Ａは、東京ドームの卒業公演をテレビで見て、はらはら泣いたとか。「だって、一所懸命なアッちゃんの涙を見てたら、つい」「馬鹿いってんじゃねぇ、小娘を餌に、裏で、これで大儲けできるとほくそ笑む元締めの姿が見えないのか！！」と言ってやりたいが言えない。「ＡＫＢ４８に関心がないのは、人にあらず。なんだよ、このじいさん」と笑われてチョン。はい、お後がよろしいようで。