あらためまして、おはようございます。
伏高の中野です。
「 一体いくら入れればいいの??? 」
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農林水産大臣賞の本節です
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9月8日朝8時、鹿児島県は枕崎市に ある鰹節組合1階の入札会場尾辻さんの 本節と久保さんの荒節を前にして 考え込んでしまった。
今年はリオでオリンピックでしたが 鰹節業界のオリンピック、第20回 全国鰹節類品評会も開催されました。
オリンピック同様、4年に一度の品評会。
本節、亀節、荒節、宗田節、鯖節など、 腕自慢の製造家が選りすぐりの 節を出品します。
審査の結果、一等賞の節には 農林水産大臣賞、二等賞には 水産庁長官賞が授与される。
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こちらは、農林水産大臣賞受賞の亀節
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製造家の技術を競う品評会は、 業界のお祭りでもあるので、 弊店も毎回参加して、 受賞した節の落札を目指します。
一生に一度は農林水産大臣賞の節を 買いたいとは思ってますが、 通常の5倍から7倍のプレミアム価格 (何と今年は10倍近い価格になった)に なるので、弊店には手が出ない。
一等賞は、ヤマキさん、にんべんさんの 大手に、業界発展のため、頑張って 高値で落札していただき、 弊店は二等賞である水産庁長官賞の節 を狙うのであります。
水産庁長官賞の節にもプレミアムが付きますが、 せいぜい2割から4割。
その上、品質的には農林水産大臣賞と さほど遜色ないので、お買い得。
零細家業の身の丈にあっている節であります。
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尾辻さんの本節、水産庁長官賞です
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実は今回の水産庁長官賞、 本節の部は尾辻さん、 荒節の部は久保さんが受賞しました。
尾辻さんには、弊店で販売している 薩摩型本節を作っていただいている。
そして、久保さんには、薩摩背節、 薩摩腹節だけでなく、弊店が使う 削節原料の半分程度を 作っていただいています。
いわば最重要取引先が水産庁長官賞 を獲得したのですから、受賞した節は、 意地でも私が買わねばならぬ。
極めて強い使命感に駆られて 入札会場入りした私は、 「いくらで応札すれば絶対に落とせるのか」 こればかりを考え、出品されている節 の下見に臨んだのであります。
され、ここから入札が始まりますが 続きはこちらでお読みくださいませ
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