あらためまして、おはようございます。
伏高の中野です。
例年、大相撲秋場所が始まる頃
長崎県平戸では、トビウオ漁が始まります。
漁期は9月中頃から、せいぜい10月初旬まで。
この時期に獲れたトビウオを焼いて干し
一年分の「焼あご」を作るのです。
と、毎年のように書いているので
また、去年と同じ事を書くの!!!
と言われてしまいそうですが
まあ、漁期が決まっているので
ご勘弁ください。
で、9月15日(だったと思う)
平戸の製造家に電話をかけた
すると
「 今年も、獲れんとですよ・・・ 」
と、暗い声が返ってきた。
「 漁が少ない上に、とにかく買いが強いとです
多分ダシパック屋さんが
なりふりかまわず買ってるんですよ
だって、彼らは『焼あご』を使ってます
って事実が欲しい訳で
焼あご自体はたいした量を入れないから
いくらでも出しますよ
高すぎて、地元の業者は
まったく買えてないとです 」
と、おっしゃってました。
(平戸弁で話してくれたのですが
細かい言い回しは覚えてないので
ご了承ください)
ここ数年、トビウオ漁が少ないのに
今までに無いような需要が発生しているようで
毎年、地元の製造家さん、ため息をついている。
新規需要の主が、ダシパック屋さんかどうか
定かではありませんが、
ここ数年、確かにダシパックは
爆発的に売れてます。
その手のダシパック、味の方は
『 酵母エキス 』やら『 蛋白加水分解物 』で
整えているから、
広告宣伝で謳っている
枕崎産鰹節やら利尻産昆布、長崎産焼あご
などの他の素材は、味の点では脇役に近い。
(広告の字面じゃー主役だけど・・・)
つまり、商品の裏側の表示に「焼あご」と
書くための事実が重要なんですよ.。
だから、まあ、製造家さんの言うとおり
だと、私も思う。
そんなこんだで、トビウオの浜値(セリの価格)
前年の6割増しという異様な状態になった模様です。
これじゃー、製造家さん、元気がないのも
当たり前。
「 去年も、一昨年も、10月に神風が吹いて
トビウオが獲れて、相場もちょっと下がったでしょ
きっと、今年も吹きますよ 」
と、製造家さんを慰めようと
根拠の無い楽観的な発言をして
電話を切ったのであります。
さて、3週間後
淡い期待を持ちながら、平戸に電話
開口一番
「 神風吹きました??? 」
と聞くと
「 吹かんとです 」と寂しい声
「 仕方ないので、高い浜値を買って
ある程度の数量は確保したので
安心してください 」
とおっしゃってくれたので
ホッとした次第であります。
(ほんと、海産物、品物が無い時は
いくらお金を積んでも、手に入らない時は
まったく手に入りませんから)
てな状況でございますので
11月17日発送分より
焼あごを値上げさせていただきます。
\1,080/100gパック →→→ ¥1,350/100g
\1,955/200gパック →→→ ¥2,484/200g
焼あごファンのお客様
もしよろしければ、値上げ前に
お買い求め下さい。
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