今月のレシピは

きのこご飯

漆器に盛れば
一段と旨くなります

ご飯が美味しくなる越前塗のお椀です。

みそ汁が美味しくなる越前塗のお椀です。

あらためまして、おはようございます。
伏高の中野です。

１０月でございますので
今朝は、昆布漁の状況報告です。


２０１４年　１８，１０２トン
２０１５年　１６，７６３トン

これは、昆布の生産量総計です。

そして、今年の生産量は
１４，７０１トンになる見込。


実は２０年ほど前までは
毎年３万トン程度は獲れていた。

つまり、昆布の生産量は
急激な右肩下がり。

思えば昆布の価格
ここ２０年で、ぐーんと
高くなりました。


地球温暖化、これが影響して
生産量が減り続けてるに違いない。

海水温の上昇
北海道への台風、爆弾低気圧の襲来

などなど、環境は悪くなる一方です。

今年も８月の終わりから
３連発で台風が、北海道を
襲ったじゃないですか。


直撃を受けた日高昆布の産地は大混乱

パニック的な買いが入り
倉庫に眠っていた越年在庫が
一夜にして消えたとか・・・

９月下旬になり、産地も消費地も
落ち着きを取り戻したのでありますが
ブランド浜の昆布は、やっぱり品薄。

冬島の日高昆布、予定数は確保出来たのですが
ごめなさい、価格は６％程度上がります。

井寒台については、毎年の事ですが
まだ手に入っておりません。
（井寒台も値上げになると思います）

利尻島で記録的な大雨
こんなニュースも流れてました。

でも、利尻昆布は、大丈夫。
今シーズンに買うべき量はすでに
確保済みであります。

価格も、ほぼ昨年並みでした。


尾札部の昆布と羅臼昆布は問題です。

尾札部の昆布は、台風の影響と言うより
７月、８月の漁期に天候が悪い日が続き
漁に出られなかったのが減産の原因。

７月１９日に昆布漁を見学できたのは
奇跡的だったかもしれません。


それでも、元揃の昆布は
そこそこ生産量がありそうですが
（価格は上がる可能性は大）

問題なのは、だしパックに使う 尾札部の棒昆布
ただ今、確保に奔走しております。


深刻なのは羅臼昆布

去年が歴史的不漁だったので、前評判では
「今年は数量が増える」と言われていたのですが・・・

残念ながら、市場に天然昆布が出てこない。

知床半島の先の方で土砂崩れがあり
いまだ連絡がとれない漁師さんもいる
なんて話も聞いておりますが

とにもかくにも現段階で
去年の１／１０しか確保できておらず
頭を抱えております。

羅臼昆布、丸々一年間寝かせた昆布を
販売するので、 １１月中旬より平成２７年産を
販売いたしますが、なんせ、絶対数が少ない。

すぐに売り切れとなるに違いない。


羅臼ファンのお客様には
販売開始後、早めにご注文くださるよう
お願い申し上げます。

じっくりと、昔ながらの製法で熟成させたので塩角がない、まろやかな味噌に仕上がりました

天然ならではの身の厚さ、歯ごたえ

をお楽しみください

その昔、海苔と言えば、アサクサ海苔の事だった

でも今は・・・ 

職人が丁寧に仕上げた、まがい物ではない、昔ながらの
「真っ当な食材」を、一人でも多くの方に味わっていただきたい。
そして、子や孫の世代に残してゆきたいと考えています。
　

築地仲卸　伏高 中野　克彦 nakano@fushitaka.com 「海のだし」のお話は https://www.fushitaka.com/

伏高流 鰹節の削り方 ＜動画にて公開中＞