あらためまして、おはようございます。
伏高の中野です。
先月、他人様の前で
鰹節の話をする機会が2度あった。
1度目は中学校3年生がお相手
2回目は、学生から大人まで
それぞれ30人くらい。
人前で話すのは4年ぶり
いつもながら緊張します。
もっとも、私が話す内容は
鰹節は、日本が世界に冠たる
優秀なインスタント食品です
それと
鰹節を化学調味料と比べて
高いだの、手間がかかる
と言うのは
蟹とカニかまを比べて
高いだの、食べにくい
と言うのと同じ。
この2つだけ。
ローテクな私だから
パワーポイントなんて使えないし
ひたすら話すだけであります。
その上、ネタはコレしかないから
30分でお話は終了なんですよ。
さすがに、それじゃ申し訳ないので
毎回、鰹節削りを実演します。
お客さんにも削ってもらい
自分で削った鰹節を食べてもらう。
すると、大抵
その美味しさに感動してくれて
無事、イベントは終了するのであります。
今回の中学生、自分から
「鰹節の話を聞きたい」と
先生にお願いして、わざわざ築地まで
来たんですって。
その話を聞いた時、正直
「ほんとかいな???」
てな心境だった。
どうせ、私の話を聞いている生徒なんて
一人か二人だろうと思ってたんですが
話を始めて数分後
どうやら、半分近くの生徒さんは
ちゃんと聞いてくれている感じがします。
単純な私は気をよくして
鰹節の歴史の話を、ちょいと追加
気がついたら45分も話してた。
さて、実演タイム。
生徒さん、誰も削りたいって
言わなかったらどうしよう???
ですよね。
でも、まず一人女子の手が挙がった。
その女の子が、削りたての
鰹節を口に入れた瞬間
「わぁー、とけるぅー」
と、実に嬉しそうに言ってくれたので
続々と、希望者が現れた。
結局10人くらいの生徒さんが
削ったのだけど
削りたての鰹節を
食べた瞬間の、あの笑顔
ほんと素晴らしかった
鰹節屋冥利に尽きる
まさに、そんな時間でした。
そして、3日後
生徒さんから、手書きの礼状が
届いたのです。
まだまだ、日本も捨てたもんじゃない
と思った6月でした。
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