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お手製ポン酢はオンリーワンの手土産です

 

   「  あのさー、明日の夜、空いてる? ヒマだったら、ウチで一杯飲むのつきあってよ 」

 

8月14日、お盆休みの初日、近所に住んでる友達から電話がかかってきました。

 

   「  いやーね、明日の夜、カミさんが出かけちゃうんで、 

      倅にメシを食わせなき いけないんだけどさー、 倅の野郎、サッカーの練習があるんで

      帰りが9時近くになるって云うんだよね。

 

      さすがに9時まで何にも食べないで待ってられないから、

      今日、山形から届いた『だだちゃ豆』でも肴に、夕方から一杯やろうかと思ってさー。

      まあ、倅が帰ってきたら、ピザでも取れば文句は無いから。

 

      で、一人で飲んでてもつまんないから来てよ、って話なんだけど。

 

     貰い物の『兼八』(焼酎です)も、まだ半分くらい残っているからさー・・・ 」

 

とまあ、お誘いの電話だったのであります。

 

実は、我が家も丁度その日、カミさんも子供達も出かける予定で、

私一人で晩飯を食べなきゃならなかったので、渡りに舟。その上、だだちゃ豆に兼八ですから、

 

「  分かった、じゃ明日6時頃に行きまーす  」と二つ返事でございました。

 

高校からの友達が、同じ町内会に住んでおりますもので、こんな感じで誘われたり誘ったり

年に数回は彼の家でご馳走になることがあるのですが、親しき仲にも礼儀あり。

 

手ぶらでご馳走になる訳にもまいりません。

 

そこで、『 手土産 』ってな話になるのですが、これが難題だったりします。

 

せっかくですから、喜んで貰いたい。

欲を言えば、喜ばれるだけではなく、「やられたな」と思うほど感動させたいじゃないですか。

 

当然、手土産ですから手ごろな価格だとありがたいし、値段が判りにくいモノであれば最高です。

 

そんな事を考えながら選ぶのですが、理想的な手土産、コレがなかなか無いんですね。

 

で、結局は理想とはほど遠い、月並みなモノを持って行くのであります。

 

こんな悩みをもっているのは私だけではないようでして

それが証拠に、雑誌で手みやげ紹介の企画をしばしば見かけます。

 

実際、雑誌dancyuの2007年1月号で「ニッポンの手みやげ」という特集が組まれて、

CMプロデューサーの壇太郎さんに弊店の削節を誌上で推薦していただいたこともございます。

 

店頭では紙袋に詰めて、削り節(500g以上)を量り売りをしています

弊店の店頭では、古式豊かな茶色の紙袋に削節をつめて販売しているのですが、

 

中身の削節もさることながら、紙袋に入っている姿が「やられたな」と思わせる

とのコメントを頂戴しました。

 

私も弊店の削節を贈る事もしばしばあるのですが、

今時ですから、相手の方が鰹節でダシをとるとは限りません。

 

 

 

 

 

 

普段、ダシの素を使っている方に鰹節を差し上げるのは嫌味だし・・・

 

だから、先方の生活パターンを熟知してないと鰹節は贈りにくいのであります。

 

さて、冒頭の話に戻りますが、あの時も、やっぱり手土産に悩んでしまった。

 

彼のウチはきちんとダシをとるのですが、鰹節は7月に中元代わりに差し上げたばかり。

 

お手製ポン酢は冷蔵庫で寝かせています

「 仕方ないから、デパートで探すか・・・ 」と支度をし、出がけに麦茶を飲もうと冷蔵庫を開けたら、たまたまポン酢が目に留まった。

 

ここでハタと気がついたのです、お手製ポン酢は理想の手土産に違いない。

 

 

 

 

我が家では、ゴールデンウイークにポン酢を仕込み、冷蔵庫に半年以上寝かせて、

鍋のシーズンに使っています。

 

作り方は、いたって簡単。

 

材料は、柑橘果汁、醤油、昆布、鰹節

ボールの中に、スダチやダイダイといった柑橘果汁、そして醤油、味醂を入れて混ぜ,

そこに削節と昆布を投入し、待つこと24時間。

 

ボールの中身を濾せば『 お手製ポン酢 』の出来上がり。

小さい瓶に小分けして冷蔵庫に入れます。

 

理想をいえば、ここから半年寝かせたい。

すると、柑橘果汁の角がとれ、実にまろやかなポン酢になりますが、

まあ2週間も待てば、それでも並のお料理屋さんクラスのポン酢になる。

 

材料を混ぜて24時間後に濾せば出来上がり

なぜお手製ポン酢が理想的な手土産かと申しますと、ダシ用鰹節と違って、

ポン酢なら大半のご家庭で使うじゃないですか。

 

そして、お手製ポン酢は添加物の類を一切使いませんから、

明らかに市販の味付けポン酢と味が違う。

 

なんたって、市販のモノの多くは、柑橘果汁を申し訳け程度しか使わず、

お酢に色と香りを付け、調味料等で味付けをしてるんですから。

 

そして、何よりお手製ですからオンリーワン。

これなら受け取った方も「やられたな」と感動するに違いない。

 

 

 

お手製ポン酢はオンリーワンの手土産です

かくして8月15日、友人宅を訪ね、

 

   「  3ヶ月も待てば、とびきり旨いポン酢になるから、

       それまで冷蔵庫に置いといて、寒くなったら鍋の時にでも使ってよ  」

 

と講釈をぶちながら、お手製ポン酢を手渡したのであります。

 

そしたら、友達の息子殿が味付けポン酢が大好きで、ドレッシング代わりに毎日のように使っているんですって。どうやら、息子殿が私のポン酢を気に入ってくれて、鍋のシーズンになる前に使ってしまったらしい。

 

めでたしめでたしでございます。

 

 

 

すだち酢

早いもので、もうそろそろ年の瀬を迎えます。年末年始は、友人・知人のお宅を訪ねる機会が多くなります。

 

もし、手土産でお悩みなら、

 

世界にたった一つのオンリーワン『お手製ポン酢』

 

はいかがでしょうか。

 

 

さて、今年もお手製ポン酢用に柑橘果汁・・・すだち酢だいだい酢成熟かぼす果汁を販売しております。

 

京はダイダイ、大阪はスダチなり

 

だいだい酢

京都では香りにクセがないダイダイが好まれるのに対して、大阪では香り高いスダチが好まれる傾向にあるようです。まるやかなダイダイ酢、すっきりした酸味のスダチ酢、そして、最も酸味が少ないカボス果汁、お好みに応じて使い分け、または、ブレンドしてマイポン酢をお楽しみください。

 

なお、成熟かぼす果汁は150ml入りと容量が少ないので、お手製ポン酢をお試しで作るには、お手頃でございます。

 

成熟すだち果汁

 

 

なお、柑橘果汁をご注文いただいたお客様には、

『 伏高流 お手製ポン酢の作り方 』のしおりを一緒にお届けします。

 

オンリーワンのお手製ポン酢、ぜひ一度、お作りください。

 

築地仲卸 伏高 三代目店主 中野 克彦

海のだしお試しセット

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