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旨い味噌に出会うことができました

 

 

干出だけで育てた初摘み海苔

初回に弊店をご利用されたお客様には、お買い上げいただいた食材のご感想をお伺いしています。一昨年(2010年)の11月、いつものようにメールでお客様にご感想を伺うと、数日後、ご感想メールを頂戴しました。

 

その文中に

 

「私は味噌の製造技術者として2年前に退職して以来、北海道から九州まで、ほんの数軒ですが味噌工場にお邪魔して製造技術の指導をしているものです」

 

この文章を発見した時、「やったー!!!」と心の中で叫んでしまったことを、まるで昨日の事のように鮮明に覚えております。

 

ご承知のように、弊店は鰹節、昆布、煮干などの海のダシの専門店です。だからなんでしょう、通信販売を始めて一年も過ぎると、「伏高さんオススメの味噌を使ってみたい」との声をお客様からいただくようになりました。味噌汁には旨い味噌とダシが必要不可欠。食卓に味噌汁が欠かせない我が家ですから、私の味噌への執着はお客様以上にあると思っています。

 

結婚当初より、スーパーに並んでいる味噌を色々と試してはいたのですが、「うーん、旨い」と感心する味噌は無い。仕方なく、そこそこ気に入っている味噌を使っていたのですが・・・お客さんからご要望もいただくようになり、いつの日か、心の底から「うーん、旨い」と思う味噌を見つけ出し、弊店で販売しようと考えていたのであります。

 

でも、私は鰹節屋、味噌屋さんに知り合いもなければコネもない。ネットで探して、あれこれ買うと「コレは旨い」と思う味噌はあれど、どれもメーカーさんが直販している味噌なので、弊店が飛び込みで卸売りをお願いしても取引は難しい。そこで、旨い味噌を造る味噌屋さんにつながる人との出会いを待ち続けていたのであります。

 

で、話は戻って一昨年(2010年)の11月。そーなんです、待てば海路の日和あり。

 

お客様の中に味噌屋さんを紹介していただけけそうな方がいらっしゃったのです。

 

だからメールを読んだ直後、「やったー!!!」と心の中で叫び、すぐに「美味しい味噌を造っている味噌屋さんを紹介してください」と、メールでお願いしたのであります。

 

冬の北海道味噌 外観
北海道旭川市にある北海道味噌さんの工場

まさに「求めよ、さらば与えられん」

昨年(2011年)の2月、そのお客様に紹介していただいた北海道旭川市の北海道味噌さんから、天然醸造味噌(昔ながらに丸一年かけてつくった味噌)が届きました。

 

早速、家に持ち帰り、普段に使っている味噌と味比べ。

 

まず、

 

そのまま口にすると天然醸造味噌、我が家の味噌に比べて、明らかに塩っ辛くない。

 

味噌汁にすると、塩辛くないだけでなく、甘みさえ感じるのですから、

思わず「うーん、旨い」と呟くと、カミさんも「これ、おいしい」と頷いた。

 

弊店の場合、カミさんが認めれば自動的に合格です。昨年7月、旭川の北海道味噌さんの工場を訪問し、大西工場長にお話を伺い、今年の10月からの販売に向け、準備をすすめてきたのであります。

 

天然醸造味噌

北海道味噌さんの天然醸造味噌試醸プロジェクトは2009年2月にスタートしました。

 

工場長曰く、「本来の味噌の姿、あるべき形を忘れないように、そして、それをしっかりと理解するために、原点に立ち返って造り始めたのがこの天然醸造味噌です」との事。

 

ですから、この天然醸造味噌は、商品化が直接の目的ではなく、味噌醸造技術の向上を目指し試験的に造り始めた味噌。2011年には、商品として十分に満足できる品質に出来上がり、商品化も視野に入ってきた。その矢先に私が旭川を訪ねたので、話がトントン拍子に進みました。

 

現在でも本当に旨い味噌ですが、この天然醸造味噌は、まだ発展段階にあります。「伏高さんのお客様の声を聞きながら、より美味しい味噌に仕上げたい」と工場長もおっしゃっております。より旨い味噌を完成すべく、北海道味噌さんのプロジェクトに私と一緒にご参加していただければ幸いです。

 

干出だけで育てた初摘み海苔

 

かくして、2012年10月より「天然醸造味噌(二年熟成)」の販売を開始しました。

 

昔ながらの製法で、じっくりと熟成させたので、塩角のない、まろやかな味噌に仕上がっています。

 

この機会に、ぜひ一度、ご賞味ください(販売ページはこちらです)。

 

 

築地仲卸 伏高 三代目店主 中野 克彦

 

海のだしお試しセット

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