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2018年6月1日 Vol.871築地の鰹節屋『伏高』がおくる、よもやま話
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おはようございます。
築地仲卸 伏高、店主の中野でございます。
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あらためまして、おはようございます。
伏高の中野です。
さあ6月です
って事は、今月、弊店的には
無添加煮干のシーズンイン
で、2週間ほど前
無添加煮干の仕入をお願いしている
長崎の藤原さんに状況を聞くと
「 ぐじゃぐじゃなんですよ 」
コレが第一声であります。
長崎の片口イワシ、年明けに
脂肪を溜め込み、10㎝近くまで
大きくなる
通常であれば4月に産卵し
生まれてきたイワシが
5月には、「カエリ煮干」と呼ばれる
3~4㎝の脂が無い煮干に加工され
市場に出回るのですが・・・
今年は、様子が違う。
5月に一瞬、小さい脂のない
イワシが獲れたようですが
文字通り、一瞬でして
7~8㎝の脂の多いイワシに
戻ってしまったとの事。
藤原さん曰く
「 カエリの時期は、すでに終わった
って説と
これから脂のイワシが出産して
カエリがまた出てくる
って説がある 」
そうな。
前者の場合、今年は皆様に
お届け出来るような
良質の無添加煮干は期待出来ない
だから、そりゃー困りますよ
正直、藤原さんにも予想はまったく
つかない状況なんですが
「 私としては、これから、もう一度
カエリが出てくるって説に
期待してます 」
と、おっしゃってました。
カエリが出てきて、それが5㎝以上に
育って、やっと大人の煮干が
市場に出回るわけですから
私としても、なんとか今
長崎近辺で泳いでいる
脂肪の多いイワシに産卵して
いただいて、脂肪がないイワシが
回遊することを願っております。
6月1日~3日までは月夜間のため
イワシ漁はありません。
6月4日以降、見事
カエリが出てくれば
予定通り6月15日、遅くても22日には
できたてホヤホヤ無添加煮干を
お届けできると期待しております。
ってな訳で
無添加煮干ファンのお客様には
カエリの出現を私と一緒に
祈っていただければ幸いです。
追伸1:カエリ煮干とは・・・
3~4㎝の子供の煮干
弊店の商品としては
瀬戸内いりこがカエリ煮干です
追伸2:月夜間とは・・・
集魚灯の効果が薄れる満月の前後数日間
休漁するする、その期間を指します
追伸3:無添加煮干は、なぜ 出来たてのホヤホヤじゃなきゃ ダメなの???
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築地仲卸
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伏高
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三代目店主
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職人が丁寧に仕上げた、まがい物ではない、昔ながらの
「真っ当な食材」を、一人でも多くの方に味わっていただきたい。
そして、子や孫の世代に残してゆきたいと考えています。
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