|
2017年5月6日 Vol.816築地の鰹節屋『伏高』がおくる、よもやま話
|
本メールマガジンは、HTML形式のメールです。内容に画像を含みます。
画像が表示されない方・レイアウトで読みにくい方はこちらをご覧ください。
|
|
こんにちは
築地仲卸 伏高、店主の中野でございます。
|
|
|
|
|
|
|
|
あらためまして、こんにちは
伏高の中野です。
突然ですが、質問です。
砂糖の製造にシーズン
があることをご存じですか?
砂糖の代表的な原料と言えば
サトウキビ、植物ですから
当然、収穫時期がございます。
世界各地の熱帯、亜熱帯地域で
栽培されているサトウキビですから
栽培地域、品種、植え付け時期
により異なりますが、サトウキビは
植え付けから収穫まで9ヶ月から
18ヶ月の生育期間を要し、乾燥期または
低温期に収穫が行われます。
北半球では11月から4月
南半球では6月から12月
が、収穫期になる。
ちなみに、日本では
12月から4月あたりです。
ココまで読んで素直に考えれば
砂糖の製造シーズンは冬である
と思われるでしょうが
実際は、もう少し複雑です。
砂糖を取り扱うまで、私も知らなかったのですが
上白糖、三温糖、グラニュー糖などの
市販されている砂糖の多くは
直接、サトウキビから作られるのではありません。
サトウキビは、先ず、原料糖(粗糖)
と呼ばれるモノに加工されます。
そして、精糖会社は、その原料糖を仕入れ
2次加工(精製)をして製品としての
砂糖(上白糖、三温糖、等々)が作られるのです。
ですから、その様に作られた砂糖には、
原材料名としてサトウキビやテンサイではなく
原料糖と記されています。
つまるところ、市販の砂糖の多くは、
需要を勘案しながら、その都度、精糖会社が
原料糖を精製して作るので
季節を問わず製造されているのであります。
ちなみに、日本で使われている原料糖の約9割は
オーストラリア、タイ、南アフリカ
から輸入されています。
このあたりの話にご興味があれば
こちらをご覧ください。
もう少し詳しい説明があります。
さて、ここからが本題です。
弊店で販売をしている波照間の純黒糖
波照間島に見学に行った際
工場長さんから聞いたのですが
波照間の純黒糖の賞味期限は2年間だが
時間の経過と共に風味は徐々に劣化するとの事。
ですから、今シーズンの黒糖が
出来上がる時期には
前のシーズンの黒糖ではなくて
新しい黒糖を売りたいじゃないですか。
だから、毎年、お正月明けは
新規の仕入をストップしてます
(前年の黒糖を仕入れたくないので)
てな訳で、黒糖の在庫、4月中旬には
たったの3個になってしまった。
新しい黒糖を早く卸して下さいな
と問屋さんに、3月半ばより、頼んで頼んで
4月の下旬にやっと新物が入ってきたのであります。
(問屋さん、古い在庫があるウチは
新しい黒糖を売りたくないのですよ)
てな訳で、波照間の純黒糖
今年の3月に製造された
出来たてホヤホヤの新物が入荷しています。
|
築地仲卸
|
伏高
|
三代目店主
|
|
|
|
|
|
|
|
|
職人が丁寧に仕上げた、まがい物ではない、昔ながらの
「真っ当な食材」を、一人でも多くの方に味わっていただきたい。
そして、子や孫の世代に残してゆきたいと考えています。
|
|
|
|
|
このメールは、配信をご承諾いただいたお客様にお届けしている
限定配信メールでございます。
メール配信停止やアドレスの変更はこちらのページより出来ます。
https://www.fushitaka.com/p/newsletter/unsubscribe/
|
|