あらためまして、おはようございます。
伏高の中野です。
「 もしもし、鴨川の伽羅農園です 」
去年の10月初旬、女性の声で
こんな電話がかかってきました。
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正面は小林さんの自宅兼作業場
手前は梅林
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伽羅農園とは、弊店で売っている
「小林さんの梅干」の製造者である
小林さんの所です。
3日前、小林さんには梅干を
ファックスで注文したばかり
でも、小林さんは70歳台のお爺さん
誰からの電話だろう?
と思っていると
「 小林の娘で笠原と申します
ご注文、ありがとうございます 」
結婚して埼玉に住んでいる
小林さんの一人娘さん、定期的に
鴨川に来て、仕事を手伝っているとは
聞いてました。
「 実は、父が亡くなりまして・・・ 」
訃報であります。
お嬢さんが8月、鴨川まで手伝に行った時
小林さん、急に倒れて、数時間後に
亡くなってしまったそうな。
6月に電話で話した時の小林さん
いつものように元気そうだったのですが
人間、いつどうなるか分かりません。
それにしても
普段は一人暮らしの小林さん
倒れた時にお嬢さんが近くにいて
ほんと良かった。
さて、ここからが本題であります
「 父が生前、伏高さん向けに製品を
作ってあったので来週には
お届けします
梅干は、今年も父が漬けましたし
去年の分も一昨年の分も
まだまだ寝かせているので
ご心配には及びません
父の遺志を継いで、梅干作りは私が
続けますので、よろしくお願いします 」
と仰ってくれたので
ひと安心した次第です。
小林さん、10年近く梅干を
毎年、漬け続けている訳ですが
漬けてから3年間、寝かせた梅干を
パッケージに詰めて製品にしています。
実は、この話、お嬢さんに聞くまで
知らなかったのですよ。
小林さん、能書きを自分の口から
言うのは苦手の様だったので
梅干の作り方について、小林さんに
根掘り葉掘り聞いたつもり
だったのですが・・・
不覚にも、寝かせる話は
聞き漏らしてしまったようです。
12%の塩分濃度で梅を漬け、それを
3年間も寝かせるから、あの味が出るんですね。
あたらめて、小林さんの梅干の
秘密を知ったのであります。
その後、お嬢さん
築地までご挨拶にいらしたのですが
梅干作りは、やる気満々
今年は自分だけで
漬けると仰ってました。
正直な話
お嬢さんの漬ける梅干が
小林さんの漬けた梅干と
同様に仕上がるかどうかは分かりませんが
少なくとも、向こう3年間は
小林さんが漬けた梅干が製品になりますので
今までと同じ梅干が味わえます。
ただし、パッケージに梅干を詰めて
製品化するのはお嬢さんですから
裏面の一括表示には
「製造者 笠原孝子」
と表記されるので、ご承知おきください。
12%の超低塩で漬けて
3年間寝かせてから製品に仕上げる
小林さんの梅干
¥1,404/6粒入り
ぜひ一度、そのフルーティーな味わい
をご体感ください。
梅干の概念が変わります。
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