あらためまして、おはようございます。
伏高の中野です。
えー、半年間のご無沙汰でした。
聴だしの会のお知らせでございます。
お陰様で、聴だしの会も22回目となりましたが ここまで回を重ねると、何の素材を選ぶか悩んでしまいます。
年末からアレコレ考えたのですが、 今回は「五島灘の甘い一番塩」にすることにしました。
先ずは一般的な能書きをお聴きください。
日本の西端に位置する五島列島では、 平成九年より、海塩作りが始まりました。
五島灘の澄みきった海水を汲み上げ、 風力と火力のみを利用してじっくりと煮詰め、 約20%ものミネラルを含んでいる甘みがある 優しい味わいの塩に仕上げています。
海水を煮詰めてゆくと塩の結晶が浮き上がってきます。
最初に浮かぶ塩の結晶は、 最も塩辛くない、 そして、最も苦みのない塩となり、
その希少性ゆえ特別に『一番塩』と呼ばれ 珍重されています。
五島では、3回に分けて結晶を作っているので 二番塩、三番塩もあります。
普通の塩(五島灘の海塩)は 一番塩、二番塩、三番塩を混ぜて作ります。
その昔、私が最初に五島の製造家を訪問した時 まずは普通の塩の味見をし いわゆる食塩との味の違いに驚いたのですが、
その直後、一番塩をなめた時の感動は忘れられません。
ほんと、一番塩に甘さを感じたのですよ 塩だから甘い訳ないのですが・・・
その瞬間、「五島灘の甘い一番塩」 という商品名が浮かんできて 製造家さんに、一番塩だけを懇願したのであります。
製造家としては、一番塩だけが売れると、 普通の塩のバランスが崩れるので 当初は難色を示していたのですが
「普通の塩の味が許容範囲を超えて変わるようなら いつでも一番塩の供給を止めていただいて結構です」
と約束をすることで
弊店に一番塩を卸していただくことをご了承いただき、
平成15年より「五島灘の甘い一番塩」を販売しております。
実は4年ほど前に、塩炊きをしている方が 初代から二代目へと代替わりしました。
やはり、一番塩を多く作り出すことは 二代目さんには難しかったようで 一番塩の供給がストップしてしまったのです。
ですから、弊店でも一番塩の販売を休止していたのですが 二代目さん、努力をしていただけたようで
ほぼ一年で、一番塩を多く作り出す技術を習得され 販売再開ができるとことなり、現在に至っています。
半年ほど前に二代目ご夫婦が東京にいらっしゃり 弊店までご挨拶に見えたました。
まだ30代と若いご夫婦ですが、熱心に仕事をされています。
そんな一番塩ですが、若い二代目さんを 応援する意味合いも込めまして
今回の聴だしの会の素材にすることにしました。
てな訳で、今回は 今まで一番塩を使ったことがない方に 利きだし師をお願いして
普段にお使いの塩との味わいの違い、 そして「甘い一番塩」というネーミングが相応しいかどうか、
そして実際に料理に使われた時のご感想などを
自由奔放にレポートしていただければと思っています。
てな訳で、『五島灘の甘い一番塩』のご興味あれば ぜひぜひ、こちらよりご応募ください。
よろしくお願い申し上げます。
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