あらためまして、おはようございます。
伏高の中野です。
「 東京の伏高です、ご無沙汰しています
今、どんな具合ですか??? 」
毎年6月になると、長崎の藤原さんに電話して
煮干の状況を聞きます。
と言うのも、弊店的には、毎年6月の第3週から
無添加煮干のシーズンが始まるから。
長崎のカタクチイワシ漁、
冬場は脂肪が多くて、でかいモノばかり
とても弊店のお客様に販売できる 上物の煮干は出来上がらない。
4月の後半から、子供のイワシが獲れ始めます。
その時期にできあがるのが「カエリ煮干」 弊店で販売している「瀬戸内いりこ」
と同様の体長2㎝~4㎝の小さい煮干です。
そんな子供の煮干が、だんだんに大きくなり
6月後半には6㎝以上の大人の煮干になるので
6月第3週から無添加煮干のシーズンインとなる。
てな訳で、毎年6月に入ると
藤原さんに電話で状況を聞くのであります。
実は、去年も一昨年も、長崎の漁模様が悪く
というか、経験則がまったく当たらないヘンな海の状況で
藤原さんの声は、今ひとつ元気がなかった。
今年も全国的に海の様子がヘンなので
心配していたのですが・・・
「 まだ3~4㎝で小さいのですが
来週、再来週には大きくなるんじゃないでしょうか 」
と、楽観的な答えが返ってきたのです。
となると、私も安心していたのですが・・・
当て事と越中褌は向こうから外れる
先週、藤原さんに電話をすると
「 いやー、悪いです 」
と一転、暗い声になってしまった。
「 雨が降れば、海がシャッフルされて
イワシの質が良くなると思ってたんですが
雨の量が、意外と少なくて・・・
ちょっと、まだ脂が多いですね 」
本日(6月20日)の販売には
6月17日のセリがリミット
一縷の望みを掛けて長崎に電話をすると
「 良くないモノばかりですが、一口だけ
何とかイケそうな煮干があるんですよ
札を入れようとも思ったのですが
こんな時は冷静じゃないので
たいしたこと無いのに、良く見えちゃいますから
今日は見送ることにしました
すません、木曜、土曜のセリまで待ってください 」
との事だった。
「 いや、そのイケそうな煮干、札を入れてください 」
と、一瞬、口から出かかったのですが・・・
品薄の時、普段は見向きもしたいモノが
やけに良く見えてしまう
こんな経験、私にもありますので
ここは煮干のプロを尊重して
「 わかりました、それでは木曜、土曜でお願いします 」
と、電話を切ったのであります。
と話は長くなりましたが
良品の無添加煮干をお届けするのが
私の仕事
ですから、ゴメンナサイ、本日の販売は諦めます。
でも、藤原さんのお眼鏡に適う煮干が
入荷次第、来週の金曜日まで待つことなく
無添加煮干の販売をいたしますので
大変恐縮ではございますが
今しばらく、お待ちください。
よろしくお願い申し上げます。
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